本日6月18日(土)の「あきの螢能」は、「宇陀市文化会館(雨天時の会場)」にて行います。
会場について詳しくはこちら

本年は6月18日(土) 能:殺生石・狂言:水掛聟で開催します

ごあいさつ

あきの螢能保存会 会長 井上源一

  • しんとした闇に小さな光が瞬く蛍の舞う舞台として知られる「あきの螢能」。
    万葉ゆかりの地であり長い歴史に包まれた大宇陀阿騎野において開催される「あきの螢能」は、ご観覧くださった方々や保存会会員の方ならびに関係各位のご理解ご協力により大宇陀の年中行事として定着いたしました。
    交通の便の悪い土地でありながら、東京、静岡、名古屋、広島など遠方からも多数お越しくださるのは、私ども主催する者の本望です。
    螢能では、能がクライマックスに達する場面で会場の全ての明かりを消し、数百のホタルを一斉に夜空に放ちます。その瞬間のために一年がかりで大切に育てられた蛍、それを放つ光景は能の背景としての一大演出です。
    屋外ならではのこの演出、季節柄 梅雨のためそれができないこともしばしばですが、大自然の力には逆らうことはできないもの。その儚ささえ螢能の魅力なのかもしれません。
    伝統芸能である薪能をさらに大宇陀ならではの魅力を加えた螢能、しばし俗世を忘れ、また我を忘れて幽玄のムードをご堪能くださればと思います。

  • あきの螢能保存会 会長 井上源一

観世流能楽師 浦田保親

  • 川の流れ、森の木立。そんな自然に囲まれつつ、宇陀の街並みを閑かに見守るかの如くひっそりと佇む阿紀神社。その真ん中にドンと存在感を放つ能舞台。約300年前もこの舞台で能が舞われていたとの事。
    この舞台の幕を上げ橋掛りを歩み出すと、なんとも言い難い厳かな風を感じる。恐らく300年前のおシテも、同じ風を感じて能を舞われていたのだろう。
    周りにビルの影もなく車のエンジン音も聞こえず、当時のまま能をご覧頂ける「あきの蛍能」歴史を感じる風が舞い、木立を揺らし、そして、蛍の群れが光を放ちつつ舞い上がる。
    そんな雰囲気のもと、毎年能を舞わせて頂ける私は、幸せな能楽師である。

  • 観世流能楽師 浦田保親